障がい者理解講座ー立ち直り力(レジリエンス)を育てるにはー ten e's net
2019.02.16
今回は「子育て支援拠点いっぽ」が主催する、
『障がい者理解講座ー立ち直り力(レジリエンス)を育てるにはー』
という講座に参加してきました。
講師は相模女子大学人間社会学部・教授の日戸由刈先生。
「横浜市総合リハビリテーションセンター」で26年間勤務されており、
発達外来にて幼児期から成人期を対象とした心理士として活躍されていた方です。
◆『レジリエンス』とは ??
まずこの講座のタイトルにある『レジリエンス』。
普段聞きなれないワードですね。
『レジリエンス』とは、『立ち直り力』、『回復力』のことです。
人は人生で失敗することが必ずあります。
そんな時に「また頑張ろう!!」と立ち直ることができる力です。
発達障害の子が大人になったときに、
この『レジリエンス』が育っていないと就労したときに
仕事が続かない・・・など親から独り立ちすることができません。
では、この『レジリエンス』をどうやって育てていくのか?というのがこの講座のメインテーマです。
◆『レジリエンス』の育て方
日戸先生は『レジリエンス』を育てる4つのステップを紹介してくださいました。
2時間弱の講座の中で私が個人的に印象に残ったことを紹介します。
■ 生活習慣の指導が大切であること
発達障害と聞くと対人スキルが苦手ということに目が行きがちですが、
実は就労する際に基礎となるのは「健康管理」と「日常生活管理」とのことでした。
対人スキルよりもこの基礎ができていないと就労が困難になります。
なんでもやってあげるのではなく、自分でやらせることが重要ということでした。
■ 大人になってもソーシャルサポートが必要ということ
『レジリエンス』を育てる最終ステップとして、
就労しても安心して参加できる仲間や居場所を作ってあげることが大切とおっしゃっていました。
学生時代は学校という居場所がありますが、
発達障害の子は友達とお茶したり、お出かけしたり・・・ということが難しいそうです。
そこで、家族以外に安心して何でも話せる「心のガソリンスタンド」として
仲間の集まりや居場所を親が積極的に作ってあげましょうとのことでした。
公的機関ではまだまだこのような居場所は少ないそうです。
◆講座に参加してみて・・・
私自身、発達障害については言葉だけは知っていましたが、
具体的にどのような障害か知りませんでした。
育児をするようになって、様々な記事で目にし、関心を持ちました。
今回の講座は発達障害のお子さんを持つ方はもちろん、子育て支援を行う方にとっても
「どう発達障害の子とかかわっていくか」ということを学ぶことができた場でした。
一見障害であると分からない「発達障害」。
多くの人の理解が深まって、地域全体で発達障害の子を支えることができたら
発達障害の子にとって生きやすい社会になるのではないかなと感じました。
(Risa)
◆イベント情報 |
ライタープロフィール
Risa
子どもの年齢:1歳
出身:川崎市
十日市場歴:2年
旅行と食べることが大好き。将来の夢は世界一周!
活発な息子のために毎日出かける場所を模索中・・・。
取材を通して十日市場の魅力を発見&発信できれば嬉しいです。
こちらの記事は「ten e's net」の皆さんによって作成されました。
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